手のひら多汗症の治療方法 胸腔鏡下交換神経遮断術(ETS手術)とは?

手掌多汗症の治療法には心身療法や薬物療法といったものがありますが、それらは一時的には改善が見られますが根治には至らず、繰り返し治療が必要になる場合が多いようです。

例に漏れず、手掌多汗症グレード2だった私も手術以外には手汗を止めることができる効果的な治療法に出会うことができませんでした。

3年間ほどいくつかの方法での治療期間を経て、それでも手汗が止まらなかったことからETS手術を受けたのですが、そうすると一発で手のひらにかく汗はほぼ止まりました。

本当に手汗がピタリと止まったのです。

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ETS手術とは?

手のひら多汗症の原因は現代医療においてもハッキリとはしていないようですが、一説には「交感神経の機能活動が促進された状態が続くことで汗を分泌する腺が活性化され、手のひらに多量の汗が分泌される」ということが言われています。

そのため、いっそのこと悪さをしている神経を切り取ったり焼いたりして活動を止める「交換神経遮断術」という方法をとるのですが、加えて、内視鏡を使用し皮膚につけた小さな傷からカメラのついた細い管を入れて患部を見ながら手術する方法を含めて「胸腔鏡下交換神経遮断術(ETS手術)」と言うようになります。

手術は腋の下の皮膚を少し切ってカメラを胸腔に入れ、モニター画面で胸の中を見ながら背骨の近くにある交感神経の束を見つけて切断するそうです。

僅かに切開するだけなので傷跡はほとんど目立ちませんし、術後の痛みも極めて小さいので手術の当日に帰宅でき、翌日から普段の生活に戻れることなどがメリットとしてあげられます。

そしてありがたいことに、健康保険も適用です。

ただ、それには病院の診察で「病歴と手掌の発汗の所見から、日常生活、職業生活に病的な支障を来していると思われるもので、患者が手術を強く希望するとき、手術適応となる。」というお墨付きをもらう必要がありますので、「生活に支障をきたすほどではないが、少しでも手汗をかくのが嫌だからとにかく手術してください」と訴えても手術はしてもらえません。

ETS手術の費用はどれぐらい?

調べてみると、保険適用なので自己負担額は大体10万円前後のようです。

私の場合は術後に1日入院しているためか、十数万円掛かったと記憶しています。

診療点数早見表 2017年4月増補版: [医科]2017年4月現在の診療報酬点数表

私が手術を受けたのは今から10年も前の話ですし、今は病院によっては日帰りで安く手術できるようなところもあるようなので、いくつかの病院を比較検討してみると良いでしょう。

ETS手術の副作用は?

ETS手術には、高い確率で代償性発汗という副作用が伴います。

私ももちろん発症しており、術後10年が経過した今でも代償性発汗に対して効果的な対策ができないまま、辛い日常を送っています。

手のひらの異常な発汗を止めるために手術したのに、そのせいで体中に異常な汗をかくようになってしまったのですから本末転倒です。

ま~手掌多汗症と代償性発汗では、生きていくうえで支障をきたす場面が違ってくるので一概にどちらがマシか、とは簡単には言えないんですけどね。

そのためETS手術を検討中の人が居たとしたら、とにかくカウンセリング(診察)をたくさん受けてください。たくさんの病院に出向き、色んなお医者さんの話を聞いてください。

身近な信頼できる家族などにもたくさん相談してください。

SNSが盛んな今ですから、できれば手掌多汗症のETS手術経験があり、代償性発汗を発症していることを公表している人を見付けて、可能な範囲で質問してみてください。

まとめ

ETS手術の副作用はかなり高い確率で発症し、一度切った神経は基本的には2度と繋がらないことをしっかりと理解しておきましょう。

先述しましたが、手掌多汗症と代償性発汗では、生きていくうえで支障をきたす場面が違ってくるので、一概にどちらの方が正解とは言えないのですが、もしひどい手のひら多汗症に悩まされていて、精神的にも肉体的にも限界をむかえている人が居たとしたら、第二の人生を歩むという意味でETS手術を受け、その後の代償性発汗と向き合ってみるのも選択肢のひとつに加えてみてもいいかもしれません。

ETS手術の副作用である代償性発汗は、気温が25度を超えると発汗が始まり、クーラーが効いた部屋など涼しい場所に行くことで汗を止めることができる「温度依存の発汗」です。

私の代償性発汗の程度では、気温が高くない一年の半分程度は汗をほぼかきませんので、それはそれは快適に過ごすことができます。残りの半分が尋常じゃなく辛いんですけどね。

このブログを読んでくれているあなたはきっと、手掌多汗症で悩んでいるんだと思います。

多くはないですが、(私が実際に手術を受けた病院と違って)ETS手術について真剣に取り組んでくれている病院もいくつかあるようです。

もし手のひら多汗症でどうしようもなく悩んでいるのであれば、今はスマホで少し調べるだけで欲しい情報をたくさん得ることができますので、そういったETS手術について強い良い病院をなるべくたくさん見付けて、可能な限り話を聞きにいってみてください。

新・もう汗で悩まない―「汗博士」による多汗治療の最前線

時間があればこういった本を読んでみるものいいかと思います。

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