多汗症手術の副作用!代償性発汗持ちの私が就きやすい仕事を考える

私は今から10年前に手のひら多汗症の手術を受けました。

それは胸腔鏡下交換神経遮断術(ETS手術)というものなのですが、現在はその治療の副作用である、代償性発汗に悩まされています。

気温が25度を超えると体中に大量の汗をかくこの副作用のせいで、健常な人と同じような所謂「普通の生活」を送れなくなってしまいました。

運動はできないし、普通の洋服は着れないし、暑い日の外出もできません。

手のひら多汗症だった頃は手のひらにかく汗のせいで他人と手を繋いだり濡らしてはいけない物をさわったりすることができませんでしたが、代償性発汗を患ってからは生きていくうえでもっとたくさんの制限がかけられたように感じております。

そんな私でも頑張って生活していかないといけないのですが、その中で最も頭を悩ませたのが「就く仕事」についてでした。

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代償性発汗だと仕事が選べない

私が代償性発汗を発症したての頃は、確か電気工事を行う会社に勤めていました。

その会社は上下黄色のユニフォームだったのですが、これがまた汗染みがひどく目立つこと。

同僚は私に気を使ってか特に何も言いませんでしたが、私自身が体中に大量の汗をかいていることを周囲に知られることに多大なストレスを感じ、しばらくして退職してしまいました。

そして、それからが大変でした。

まず、制服が決まっている仕事は難しいと考えました。

健常な人からは想像もできないほど大量の汗をかくことにより、本当にずぶ濡れになるこの体に纏うことができる制服というものは、この世に存在しないのです。

そのため現在の私は濃い迷彩柄の洋服をよく着るのですが、これだと周りから見ての汗染みがあまり目立ちません。

しかし、迷彩柄で通気性と速乾性が高い制服なんてありませんよね。

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常にこんなジャケットを着れば良いのかな?とも考えましたが、違和感があり過ぎて現実的ではありません。

もちろんスーツを着る仕事なんて論外だし、作業着だって汗でびちょびちょになります。

それと、ずっと屋外に居る必要がある仕事も脱水症状の危険性があると考えました。

同じ理由ですが、暑い工場内での仕事も命の危険があります。

そうすると、特に特殊な資格を持っているわけでもなく、高い学歴があるわけでもない私が就ける仕事いうものをほとんど見付けることができなかったんです。

当時は相当悩みました。

代償性発汗でもできる仕事を考えてみた

生活していくうえではお金を稼ぐために仕事に就く必要がありますが、多汗症の手術を受けたことによって発症した代償性発汗のせいで就く仕事に多くの制限ができた私が、当時考えていた転職先がこちらです。

オフィスワーク(事務職)

一切屋外に出る必要が無く、尚且つ冷房がきつめに効いているオフィスを備えている会社があれば、迷わず面接を受けていたと思います。

気温が25度を超えることに反応して汗をかくのが代償性発汗という病気ですので、25度以下の環境であまり動きさえしなければ、基本的には汗をかくことはありません。

そうすれば多少の制服(Yシャツにスラックス等)指定があったとしても、汗をかかないので問題はないと考えました。

しかし私には今まで事務職の経験がなく、資格も特に持っていない状態。

それに今は、「冷房は28度設定」などと完全に健常者目線な冷房の温度設定が義務付けられていたりしますので、事前にキンキンに冷えたオフィスを備えている会社を見分ける術もなく、オフィスワークへの憧れはいつしか薄れていきました。

プールの監視員/ライフガード

これが一番就きたかった仕事なのですが、代償性発汗を発症して10年が経った今でもこの職業に憧れを抱いています。

プールのライフガードになりたい!というよりは、体が常に水に浸かった状態で仕事ができれば何でもよい、という考え方です。

これだとどれだけ体に汗をかこうが水の中に居れば周囲からも分かりませんし、自分自身も衣服がビチャビチャで気持ち悪いという思いをしなくても済みます。

水中運動やダイビングのインストラクターなんかも良いですね。

一時期本気で就職できないものかと探していたのですが、この仕事の特徴としてアルバイトでの募集がほとんどだったり、季節限定なものが多かったりしました。

私としては、一生続ける仕事を水中に居ながらにして勤めあげることができれば、、、という思いでしたので、ちょっと現実的ではないなといつしか諦めてしまっていました。

冷蔵庫内作業

これが一番現実的で、最も代償性発汗の私に適した転職先だと考えていました。

運送会社の倉庫や食品工場など、探してみると意外と募集自体はたくさんあります。

室温が10度だったり5度だったり、マイナス30度だったりする倉庫内の作業であれば、気温依存の代償性発汗で汗をかくことがありません。

特別な資格を必要とすることもありませんし、未経験者歓迎なところも多く、必要な資格は働きながら取らせてもらえるような仕組みも充実しているように感じます。

ただ、これもプールの監視員同様にアルバイトの募集が主であり、給与も決して多くありません。

今後の人生を自分ひとりで生きていく覚悟があればその点は問題ないのでしょうが、大事な家族がいる私には、冷蔵庫内作業で家族を養っていける自信がありませんでした。

おまけに私の現在の仕事

先述した仕事はいずれも代償性発汗である私にとって非常に魅力的な仕事だったのですが、結局は色んな理由から就くことが叶いませんでした。

では電気工事の会社を辞めた後、なんの仕事に就いて今日まで生活してきたのか?

というと、実は現在の私は自営業を営んでおります。

自営業と言ってもお店を構えていたり、自分でクライアントを探して商品を納めるようなものではなく、建築作業の一部を大きな会社から外注という形で請負う一人親方と呼ばれるスタイルの仕事です。

基本的には自営業なので着る服は自由ですし、仕事中はほとんど人に会うことがありません。

仕事時間も自由に選ぶことができるため、例えば夏の暑い日に屋外作業が必要な場合、比較的涼しい夜間に仕事をこなすことも可能です。

毎日どこかに出社する必要がなく、自宅を出てからは現場から現場への移動のみなので、移動中は自動車のクーラーのおかげでかいた汗をひかせることができ、大量に持ち歩いている着替えをこまめに替えてできるだけサラサラの状態を保つようにしています。

建築系のためやはり作業中は大量の汗をかきますが、上記の工夫を行うことにより、電気工事の会社に勤めていた頃よりもずっと精神的には楽に仕事をすることができています。

まとめ

多汗症の治療で受けたETS手術ですが、正直ここまで生きていくことを難しくさせられるとは思ってもいませんでした。

一年の約半分は気温が25度もいかないため快適に生活できているのですが、残りの半分が死にたくなるほど辛い毎日なのです。

じゃあ一年の半分の涼しい時期だけ仕事をして、残り半分の暑い時期はクーラーの効いた部屋から一切出ることなく引篭もっていればいいのでは?

なんて出来もしないことを本気で考えた時期もあったほどです。

もう少し世の中が多汗症(代償性発汗)に優しくなってくれれば、例えば涼しい時期はこの仕事をして暑い時期はこの仕事をする、といったように、季節によって就く仕事を変えることができて良いのにな~なんて考えたりもします。

それで給料も人並みにもらうことができればありがたいですよね。

現在営んでいる仕事も体力勝負なためいつまで続けることができるのかが不安ではありますので、いずれ訪れるであろうジョブチェンジに備えて引き続き代償性発汗の私でも働きやすい仕事を探していこうと思います。

新・もう汗で悩まない 「汗博士」による多汗治療の最前線

それと同時に現代医療が進んで、代償性発汗に対して効果的な治療法が転職が必要な時期よりも先に見付かってくれることも密かに期待しております。

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