全身多汗症?局所性多汗症?手のひらだけじゃかなった多汗症の種類

私達は皆、汗をかきます。

なぜ汗をかくのか?

理由はとてもシンプルで、その最大の目的は体温調整のためです。

他にも体温調節を行える生き物はたくさんいますが、ヒト(人間)に限っていえば、36度前後に体温を保つことが最も効率的に体内の細胞や器官を効率よく働かせることができるため、運動したり外気の暑さによって体内に熱がこもると、その熱を下げるために発汗が促されます。

逆に言えば、体温が低い、運動もしていない、周りも暑くない、こういった場合には体温を下げるための汗をかかないのです。

しかし、特になにもしていなければ暑くもなく体温も平熱、そんな状況でもかなりの量の汗をかいてしまう人たちが居ます。

私もそのひとりです。

手術を受けたことによって現在は完治していますが、私は以前、手のひら多汗症でした。

※現在は手術(ETS)の副作用である代償性発汗に悩まされています。

現代医療でも未だ原因は特定されておらず、緊張やストレスなどからくる精神的なものだったり、生活習慣や自律神経の乱れだったり、他の病気が起因して二次的に発症しているとされていたりしますが、結局は根本的な原因がはっきりしていないため、効果的な治療方法があまり存在しないという厄介な病気、それが多汗症なのです。

遺伝の可能性もあるそうで、可愛い我が子に私の病気が遺伝していないかどうか、とても心配でしょうがありません。

そんな私は、手のひら多汗症という「何もしていないのに手のひらに異常な量の汗をかく病気」でしたが、調べてみると手のひら以外に汗をかく病気もあるようですね。

それは全身だったり、顔だったり、わきの下だったり、足の裏だったり。

大きく分けると全身に汗をかく「全身多汗症」と、その他の部位に局所的に汗をかく「局所性多汗症」に分けられるようです。

手のひら多汗症だった私は自身の病気でとても不便な思いをしていましたので、他の場所にかく汗でもそれぞれ違った苦悩がありそうですね。

そこで今回は、多汗症の種類について調べてみることにしました。

スポンサーリンク
広告 PC




全身多汗症

読んで字の如く、全身多汗症の人は顔や背中やわきの下や太ももや、、、と、とにかく全身にたくさんの汗をかくようです。

健常な人でも運動したり暑いところに居ると同じく体中に汗をかきますが、それが全身多汗症になると、そのかく汗の量が尋常じゃなかったり、特に体温調整を必要としない状況でも発汗してしまいます。

この多汗症が一番辛いかもしれませんね。

原因はやはりはっきりとしていないのですが、全身多汗症に限っては「肥満」との関係性が小さくはないようです。

肥満になると体の表面を厚い皮下脂肪が覆ってしまいます。

そうすると、体が運動や外気によって上がった体内の熱を外に放出したいとどれだけ頑張っても、その分厚い皮下脂肪が邪魔をして、肥満じゃない人に比べてより多くの汗をかいて体温を下げなくてはならなくなるのです。

これはとても納得しました。

太っている人が多汗症の有無に関わらず汗っかきなイメージなのは、これが原因でしょう。

また、皮下脂肪が分厚いと、痩せている人に比べて体内に熱がこもりやすくもなることから、

体内に熱がこもりやすい

体温を下げるために大量の汗をかく

体内に熱がこもりやすい

体温を下げるために大量の汗をかく

この無限ループとも言える悪循環が起こりやすいのだと考えられます。

未だ原因がはっきりしていないとはいえ、もし肥満が原因の全身多汗症に酷く悩まされている人に限ってですが、それは努力次第でどうにかなりそうですね。

ファイトです!

顔面多汗症

これも読んで字の如く、顔面に大量の汗をかく病気です。

人前で暑くもないのにダラダラと顔に汗をかいてしまうのは、健常な人には想像もつかないほどの辛さでしょう。

私が患っていた手のひら多汗症は、握手をしたり手を繋いだりしない限りは、他人に多汗症であることを悟られる可能性が低いため、辛さレベルで言えば手の「ひら多汗症 < 顔面多汗症」であることが容易に想像できます。

ハンカチを常備し常に汗を拭き取る、それ以外に通常の日常生活を送るうえでの対策は皆無かとも思われます。

よくテレビでみかける、人気男性アナウンサーもよく顔に汗をかきますよね。

健常な人たちは「汗っかきだな~」ぐらいの感覚で軽くイジルのでしょうが、元多汗症の私からすれば、あの人は自分の汗をポジティブに他人に見せることができている、とても気宇で素晴しい人のような気がして、とても軽く「また顔に汗を」なんて言うことはできません。

あの人も多汗症なのでしょうか。

それとも、本当に汗っかきなだけなのでしょうか。

それは本人を含めた極近しい人たちのみが知るところでしょうが、私が手のひらに異常な汗をかいていた頃は、あの人のように人前で明るく振舞うことはできませんでしたし、病気のせいで性格も内向的であまり良ろしくなかったでしょうから、あの人をテレビでみかける度に尊敬の眼差しを向けております。

頭部多汗症

こちらもやはり読んで字の如く、頭に大量の汗をかく病気です。

運動したわけでもなく、外気温が暑いわけでもなく、それなのに頭から滝のような汗が流れてきてしまう。

これも相当辛いでしょう。

顔面多汗症もそうですが、頭や顔にかく汗はパッと見で他人から察することができ、例えば仕事での大事なプレゼンテーション中に「こいつの言っていることは大丈夫なのか?あんなに汗をかいているから本当は何かうまくいっていないんじゃないか?」と言葉の説得力を欠く原因になったり、部下を叱る必要がある場面でも「この人、こんなに汗をかいてるから緊張してるんじゃないの?上司のくせにみっともないな~。」と頼りなく思われてしまう原因にもなりかねません。

私生活でも女性であれば化粧が崩れてしまう、男性でも髪型が決まらないなど、やはり苦労は多いでしょう。

帽子をかぶることで一時的に隠すことはできるかもしれませんが、すぐにその帽子には汗染みが目立つようになり、とても長時間隠していられるものではありません。

また、帽子をかぶることで頭に熱を持つと余計に発汗が増える、という悪循環に陥ることも目に見えていますしね。

常に髪の毛が濡れてペチャっとしていると格好もつきませんし、ならばとドライヤーを常に持ち歩いても肝心のコンセントがそこかしこに有るわけでもありませんし、それならばいっその事、髪の毛を刈上げてしまえば、、、なんて女性には無理な話ですし、男性でも限られた環境に身をおいている人でなければ難しいでしょう。

私もETS手術後の副作用なのか、カレーライスなど辛味の強いものを食べると頭皮に異常な発汗を催すようになりました。

ティッシュペーパーだとすぐにベチャベチャになってしまうため、そういった場合、家に居るのであればタオル、外食先であれば備え付けのナプキンを大量に使用し汗を拭き取ります。

すぐに汗がひけばまだ楽なのですが、食後5分~10分間はダラダラと頭皮から汗が滴る状態が続くため、次第に辛いものは食べなくなっていきました。

私は辛いものさえ食べなければ頭皮に汗をかくことはありませんが、頭部多汗症の人たちは簡単に対策ができないことから、とても大変な思いをしていることでしょう。

腋窩多汗症

これは読み方がちょっと難しいですね。

えきか多汗症と読み、脇の下に大量の汗をかく病気のことです。

わきに大量の汗、、、と聞くと、健常な人はよく「ワキガ」を連想してしまいがちですが、

上のブログで書いたように、人間がかく汗には2種類があり、それは簡単に書くと「サラサラしていて臭いのない汗」と、「ベタベタしていて臭いがる」汗なのですが、腋窩多汗症でかく汗は、前者のサラサラとしていて臭いがない方の汗です。

よって腋窩多汗症とワキガは、全くの別物であると認識しなくてはなりません。

ただ厄介なことに、腋窩多汗症とワキガは同時に発症してしまうことがあるようです。

ワキガの臭いは汗をかいていなくても発生していますが、その臭いが、汗をかくことによって拡散されてしまいます。

ワキガを患っていることで臭いがあるところに、腋窩多汗症のせいで大量の汗をかくことによって、その臭いがより広く拡散されてしまうということです。

ワキガ=腋窩多汗症ではないのですが、合併してしうまうと辛いですね。

しかしながら、ワキガについてちょっと調べてみると、どうやら治療法はたくさん確立されているようです。

しかも、完治が可能だという情報も多く見付かりました。

多汗症に関しては100%治る治療法がないのが現状ですが、もし合併している場合はワキガの治療を行えば臭いの心配はなくなります。

あとは汗ワキパッドを小まめに取り替えながら使用する、汗染みの目立たない洋服を着るなどが対策になるでしょうか。

多汗症手術の副作用として代償性発汗という全身に大量の汗をかく病気を患った私も、日々、汗染みの目立たない洋服を探しています。

足蹠多汗症

これはそくせき多汗症と読み、足の裏に大量の汗をかく病気です。

外観で多汗症であることを悟られる心配が少なそうなことから、他の多汗症に比べて辛さレベルが若干低いように思われるかもしれませんが、これはこれで辛い部分が多いと思われます。

まずは靴。

靴というものは通気性が悪く、熱がこもりがちです。

通気性が高い造りのスニーカーなんかだとまだマシですが、革靴なんかは最悪ですね。

日常生活や仕事において、必ずといっていいほど必要なのが靴という存在なのですが、足蹠多汗症でかく汗によって靴の中が常に湿っている状態が続くと、足の雑菌が増えて、それが悪臭の原因になったり、水虫などの病気を引き起こす原因にもなり得ます。

次は靴下。

履いている靴下がビチョビチョに濡れている状態というのは、とても不快なものです。

健常な人でも、雨の日に靴下が濡れ、そのままの状態で丸一日を過ごさなければならない、という状況に置かれた経験が少なからずあるでしょう。

どうですか?気持ち悪くなかったですか?

それが常時、その状態であるのが足蹠多汗症なのです。

靴を履いていれば自身が気持ちの悪い思いをする以外、他人にバレる心配などの必要がないのですが、かいた汗によって濡れた靴下を履いたまま人の家に上がると、フローリングや畳みにはっきりとした足型の汗染みを残してしまいます。

これが厄介なのです。

私は代償性発汗のせいで当然足の裏にも大量の汗をかくのですが、他人の家に上がる場合などは直前で靴下を履きかえるようにしています。

加えて、とても分厚く、速乾性に優れたアウトドアメーカーの高級なものを履きます。

そこまでしてやっと、他人の家に上がることができるのです。

とても面倒です。

洋服と違って靴は気軽に洗濯ができないことから、吸汗速乾性に優れたインソールを複数所有し頻繁に交換する、靴底は減っていないのにも関わらず1~2ヶ月履いた靴は増えた雑菌が怖くて捨てるようにするなど、お金もかかってしまいます。

手掌多汗症

このしゅしょう多汗症が、実際に私が患っていたものです。

一般的には手のひら多汗症と呼ばれています。

運動もしていない、暑くもない、なのに手のひらにぐっしょり汗をかきます。

緊張もしていないし、なんならリラックスしている状態でも常に手のひらは濡れています。

濡れた手で紙製品を触るとふにゃふにゃになるし、他人の手には一切触れることができませんし、鉄棒では手が滑りまくることで本当に危険な思いをしました。

どれだけ運動会が憂鬱だったことか。

他の局所性多汗症と違って、パッと見で他人に多汗症がバレることはありませんし、臭いが出るわけでもないですし、手に何かを履くわけではないので雑菌が繁殖するといった心配もありません。

ただ、手のひらが濡れていて、ひどい場合には手を振ると汗が飛び散る、というだけです。

常時ハンカチを握り締めておく、頻繁に手を洗うなど、他の多汗症よりもできることは多いです。

こうして書いてみるといくらか楽観的に見ることができるのですが、実際に患っていた当初は本当に毎日が苦痛でしたし、対人関係も苦手になりましたし、性格もかなり内向的になりました。

「手に汗握る」という言葉がありますが、できれば握りたくないものです。

まとめ

恥ずかしながら、これまで全身多汗症という病気を知りませんでした。

私は今でこそ全身に大量の汗をかく病気を患っているのですが、それは局所性多汗症を治療するために受けた手術による副作用であって、自分で手術を選んだ結果として得た代償です。

未だに手術を受けて良かったのか、良くなかったのかの答えは見付かっていませんがね。

しかし、もし生まれてきて、物心がついた時にはすでに全身に大量の汗をかいてしまう病気を患ってしまっていた場合、これほど辛いものはないでしょう。

ただ、局所性多汗症も辛いですよね。

やがて2017年も終わり、もうすぐ2018年を迎えようとしています。

ちょっと昔は性能が低くでかくて重たかったパソコンや携帯電話など、それが今では高性能で小さく軽くなるなど、かなり短い期間で大きな進歩を遂げました。

できれば今後、医療も同じようなスピードで発展し、近く多汗症のはっきりとした原因と、効果的な治療方法が見付かってくれることを祈っております。

スポンサーリンク
広告 PC