私は今から10年前まで、レベル2の手のひら多汗症でした。
「でした」と言うのは、今からちょうど10年前に受けたETSという手術によって、手のひらにかく汗はほぼ完全に止めることができたからです。
その代わりに、手術の副作用である代償性発汗という難病を患ってしまったんですけどね。
手術を受けることでやっと手のひらからの大量の汗が止まったと思ったら、その次は体中に大量を汗をかくようになってしまうだなんて、、、。
ほんと、なにが正解なんでしょうね。
しかし、年中手のひらに汗をかく手のひら多汗症と違い、代償性発汗は気温が25度を超えることに反応して始まる気温依存の発汗です。
10月に入り、私の住む九州地方でも日中の気温も随分下がり、朝晩はちょっと肌寒く感じるようになってきました。
こうなってくると体のどこにも汗をかくことがなくなるので、毎日を快適に過ごせるようになります。
そのため最近は毎日が幸せで、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
何度心の底から「日本から四季なんてなくなってしまえばいいのに!」と願ったことか。
農家や自然相手に商売を営んでいる方達には大変申し訳なく思いますが、しかしそれほどまでに、毎日体中から汗が噴出す晩春~初秋の時期は精神的に参ってしまうほど、代償性発汗持ちの人間は辛い思いをしなくてはいけないのです。
ブログ管理人のツイッター
そんな私ですが、ETS手術を受けて(代償性発汗を発症して)から晴れて?10年目となる2017年に多汗症ラボ.comという名の本ブログを開設し、そのブログとリンクするかたちでツイッターのアカウント(タカンラボ管理人)を開設しています。
30歳を過ぎてはじめてのツイッター利用ですが、いまいちなにを呟いて良いのかが分からず、今のところブログを更新したらツイッターにリンクされるような設定をしており、それが主な利用目的となっております。
本当はもっと気軽に思ったことを呟いたり、自分と同じような思いをしている人を見かけたら「それ痛いほど分かります~」なんて共感を伝えることができればいいのでしょうが、多汗症を拗らせたことで対人関係も同時に拗らせてきた私は極度の人見知り。
本来、ブログよりも他者交流の敷居が低いはずのSNSです。
せっかく始めたツイッターなので、どうにか活用してうまく人見知りもリハビリしていけたらいいなと思っております。
ブログで見付けた多汗症あるある
そんないまいち使い方が分かっていないツイッターですが、たまに検索窓に「多汗症」と入力してみなさんの呟きを拝見させていただいております。
そうすると結構な数のツイートがヒットしますね。
これは世の中に多汗症の方が沢山いらっしゃる証拠なのでしょう。
匿名だからこそ気軽に自分の気持ちを言葉を選ばずに外に向かって投げることができる。
これはなかなか人にカミングアウトし辛い多汗症という病気を患っている人間にとって、とても有意義な場(外レス発散の意味で)なのかなと思いました。
※私は物心ついた頃から手のひら多汗症の自覚症状はあったのですが、それを自分以外の人間に伝えることが恥ずかしく、結局母親に打ち明けたのでさえ二十歳を過ぎてからでした。
良いですねツイッター、もっと積極的に利用していきたいものです。
そんなツイッターで見かけた「ああ~分かる分かる」という多汗症あるある。
これが結構見付かります。
そこで今回は、そんなあるある達をご紹介していきたいと思います。
フォークダンス考えた奴出てこい
フォークダンス考えた奴出てこい。#多汗症
— 多汗症あるあるbot (@takanshou_bot) 2017年10月2日
これは多汗症あるあるbotさんのツイートです。
ちなみに〇〇bot(ボット)とは生きた人間ではなく、〇〇の部分に関して自動で呟くように設定されたプログラムのことのようですね。
ボットの語源はロボットからきているそうです。
そんな多汗症あるあるbotさんのツイートですが、短い言葉ですが非常に意義があります。
フォークダンスでは他人と手を重ねる行為が必ず発生しますよね。
手のひら多汗症の人間にとって、それほど恐ろしいことはありません。
会社帰りに部下を食事に誘うことですらパワハラとして扱われる昨今において、手のひら多汗症の人間に他人と手を重ねることを強要することがどれだけのハラスメントになるでしょう。
おそらくフォークダンスという競技?を考えた人間と、それを採用した人間の周りにはたまたま多汗症の人が居なかったのだろうと推測できますが、その安易さが世の中に0.5%居ると言われている多汗症患者をどれほど苦しめたことか。
自分の手のひらを他人にさわられると手が汗で濡れていることがバレてしまいます。
よっぽど優しい相手であればそっとしておいてくれるのでしょうが、ほとんどの場合が「なんで手が濡れてるの?」と悪気なく聞かれるもしくは思われることでしょう。
あ~恐ろしい、考えただけでバクバクしてきます。
多汗症あるあるbotさんは少し強い言葉を使っておられますが、もしフォークダンスを考えた人間と会うことが叶うのであれば、手のひらに大量に汗をかく病気の人間だって存在するんだよ!と伝えたい気持ちで呟いてくれているのでしょう。
見事に世の手のひら多汗症患者の気持ちを代弁してくれていますね。
ハイタッチとか死なない????
私手汗すごすぎてそろばん弾けなくて検定落ちたくらい多汗症なんだけどハイタッチとか死なない????
— みのむし🐥 (@minomushi_ytb) 2017年9月21日
これはみのむしさんのツイートです。
ハイタッチ、これもフォークダンスに通ずるものがありますね。
そもそもハイタッチなんて文化があるはずのない日本人同士なのですが、嬉しいときや盛り上がった場面ではたまに求められる機会があります。
正直やめていただきたい。
ウェーイなノリとでも言いましょうか、部活のノリとでも言いましょうか。
これのタチが悪いところは、場が盛り上がっている最中であるため、断る=場がシラけることに直結するところ。
あ~考えただけでも恐ろしい。
場をシラけさせずにハイタッチを断る(かわす)ためには、素直にハイタッチに応じる以上に場を盛り上げる必要に迫られます。
「宗教上の理由で他人の手を触れないんだ。」
「さっきトイレに行ってから手を洗うの忘れてたんだけど良い?」
こんな断り文句では弱すぎますし、それぐらい良いじゃんと押し切られてしまいます。
ではどのようにハイタッチをかわすべきか。
これは私が実際に多用していた必殺技ですが、なにかしら場が盛り上がっていざハイタッチという流れになった場合、手のひらを差し出す相手に対しては手のひらを返すのではなく、熱い抱擁(ハグ)を返します。
ちょっと強引ですが、これでハイタッチは間違いなく回避できます。
代償性発汗を発症した今ではハグの方が危険性が高いのですが、手のひら多汗症だった頃は体は健常な汗しかかかなかったため、これは我ながら有効な手だと思って活用していました。
なんなんでしょうねハイタッチって。
是非、法律ででも禁止にしていただきたいものです。
まとめ
ツイッターでちょっと「多汗症」と検索しただけで、本当に沢山の方が多汗症について呟いているのが分かります。
それらのツイートを拝見しているだけで、勝手にですが親近感が湧く思いです。
悩んでいるのは自分だけではない。
たくさんの人が自分と同じような思いをしているんだ。
それは自身の多汗症に対してなんの治療にはなりませんが、ただでさえ人にカミングアウトし辛いのが多汗症というものなので、他の方のツイートを眺めるだけでメンタル的には随分と救われるような気がします。
SNSの強みである「気軽な交流」も魅力的ですよね。
私は極度の人見知りのために自分から積極的に、、、とはいきませんが、もしETS手術とか手のひら多汗症とか代償性発汗とか、私が経験してきたことでなにか知りたいなどありましたら気軽にコメント等をいただければと思います。
初めてコメントします。
多汗症や代償性発汗のサイトを網羅している内に辿り着きました。私も同じく多汗症で中学生の時に手術を受け、代償性発汗歴は15年を越えました。ブログを読んでとても勉強になりますし、共感することばかりで励みになります。涼しい季節になりましたが、まだまだ汗をかく事も多くて気分の浮き沈みも激しいです…
このブログに辿り着いて、自分だけじゃないと前向きな気持ちになれます^^*
ブログ更新はなかなか大変な事ですが、これからも頑張ってください!